尾道市・福山市・三原市の安保不動産が任意売却と競売の違いについて解説しています。

任意売却と競売の違い

競売と任意売却は何がどう違う?

“住宅ローン滞納から競売”という、最悪の流れを回避する有効な手段が「任意売却」です。では、この任意売却と競売にはどのような違いがあるのでしょうか。こちらでは尾道市・福山市・三原市で不動産売却を手がける「安保不動産」が、任意売却のメリットにも着目しながら双方の特徴、違いを解説します。

競売とは?

債務者が住宅ローンを返済できず滞納するにいたった場合、担保となっている土地や建物を金融機関など債権者が裁判所に申し立てることで、裁判所がこれを売却するのが「競売」です。

競売物件の最低売却価格は裁判所が不動産鑑定士に調査を依頼して決めますが、概ね市場価格の2~3割安という非常に低い価格になります。

こうなると売却して得た資金では住宅ローンを返済するには少なすぎ、自己破産でもしなければ状況を打開できなくなります。もちろん引越代も出ませんので、これも自費でなんとかしなければなりません。

その点、任意売却は相場に近い価格で売却できるので、最悪の事態を回避でき、場合によっては不動産会社から引越費用を支給されることもあります。

あなたの任意売却レベルはいくつ?

最悪の事態を回避する手段が任意売却ですが、対策を講じることのできる時間は限られています。

競売が執行される前に、可能な限り速やかに任意売却のプロにご相談してください。

あなたの任意売却レベルをチェック
任意売却レベル ローン滞納の状況 ステータス
レベル1 ローン滞納前 住宅ローンの返済が苦しい……
毎月の支払はクリアしているものの、家計に影響が出てきた状態。
レベル2 3カ月まで 住宅ローンを滞納してしまった!
金融機関から督促状や催告状が届くように。この状態を放置しておくと競売の手続きが知らぬ間に進みます。
レベル3 4カ月まで いよいよ競売の開催通知が届く
金融機関からの最後通告。今後4~5カ月で家と土地が競売にかけられます。
レベル4 5カ月以上経過 ついに裁判所の執行官が調査に乗り込んでくる 競売目前になると執行官が家や土地を調査に訪れます。場合によっては不動産関係者がこれに同行することも。
タイムリミット!
時間切れになる前に必ずご相談ください
この機を逸すると
競売開始!

任意売却と競売の違い

メリット、デメリットの観点から、任意売却と競売の違いを比較してみました。

任意売却 競売
メリット
  • 債務者の意志で売却できる(任意)
  • 相場に近い価格で売却できる
  • 引越時期を買い手に相談できる
  • 生活再建するゆとりがもてる
  • 任意売却で得た資金で住宅ローンの債務を圧縮でき、自己破産を回避できる
  • 売却手数料などは不要
  • 不動産会社が仲介するので、無理のない返済が行えるよう債権者に働きかけることができる
  • 場合によっては引越費用を捻出できる
  • 現在の家を買い主から借りて住み続けることができる
  • 落札後も短期間ながら同じ家に住むことができる
デメリット
  • 任意売却の前段階で3カ月以上返済を滞納したことにより、信用情報に傷が付く
  • 競売は裁判所が勝手に進めるが、任意売却は債務者が決断し、行動しなければならない
  • 連帯保証人を設定している場合は、保証人の同意を得る必要がある
  • 債務者の意志とは関係なく、強制的に売買が行われてしまう。
  • 相場より大幅に安い価格で売却されるため、多くの残債が生じてしまう。
  • 競売物件情報は官報に掲載されるので、近隣にも知られる可能性がある
  • 強制退去が原則なので引越時期などを任意に決めることができない
  • 不動産会社が仲介しないので、残債の返済方法について柔軟に対応してもらえない
  • 引越費用は出ない
  • ケースにより、連帯保証人の不動産が競売にかけられることがある

任意売却のメリット(まとめ)

任意売却、競売の主な違いは上記の表に示したとおりですが、任意売却のメリットをまとめると下記のようになります。

メリット1自宅(土地・建物)が相場に近い価格で売却できる

競売の場合、相場よりも大幅に安い価格が設定されるので、売却して得た資金だけでは残債を圧縮するにはいたらず、最悪は自己破産で返済を免れるほか手がなくなる可能性もあります。

メリット2任意売却の事情を第三者に知られることがない

競売情報は官報で告知されるため、地元や近隣でその事情を知られる可能性があります。しかし任意売却なら隣近所にも知られずに進めることができ、プライバシーの面でも安心です。

メリット3引越時期などを柔軟に対応してもらえる

競売が行われると強制的に家を退去しなければなりませんが、任意売却なら買い主との相談により引越時期についてある程度、弾力的に調整できる余地があります。

メリット4生活再建のためのゆとりが得られる

任意売却では、不動産会社が仲介となり無理のない返済ができるよう債権者に働きかけます。このため、競売の場合とは違い、債務者はゆとりをもって生活再建に取り組めます。